楽しい!小学1年「くじらぐも」おすすめ言語活動

「くじらぐもの学習を楽しませたい!」

1年生にぴったりな言語活動で楽しい国語の授業にしたいですよね。

1年生の秋に学習する「くじらぐも」(なかがわりえこ 作 光村図書出版『こくご1年下』)にぴったりな言語活動の紹介です。

今回、おすすめしたい言語活動が、

動きやセリフを想像しよう

という言語活動です。

「くじらぐも」という作品は、1年生の子どもたちが空に突然現れたくじらぐもに乗って、大空を飛び回るという作品です。

子どもたちは同じ1年生の主人公に自分たちを重ね合わせ、まるで自分がくじらぐもに乗って、飛び回っているように感じることでしょう。

主人公になりきった子どもたちにぴったりな言語活動が「動きやセリフを想像する」という言語活動です。

この単元で身に付けてほしい力は、

登場人物のしたことや言ったことを思い浮かべながら読むこと

です。

したことや言ったことを思い浮かべる、とは具体的にどうすることなのか?

詳しく3つのポイントにしぼってお話していきたいと思います。

ポイント1 追体験をしてなりきらせる
ポイント2 つぶやき、話したことを大切にする
ポイント3 拙い語彙は教え、補う

でりぐ

低学年ならではの生かしたい所と補う必要がある所がありますね。

目次

言語活動「くじらぐもの世界に行ってみよう」

「くじらぐも」という作品は、とにかくその世界に入り込みやすいです。

詳しくは、「くじらぐも」初心者向け教材分析をご覧ください。

このような作品の特徴を大いに生かしましょう。

ポイント1 追体験をしてなりきらせる

ポイントの1つ目は、追体験をしてなりきらせることです。

低学年の子どもは「物語の世界に入ってみる」ことや「人物になりきってみる」ことにあまり抵抗がありません。

よくヒーローごっこなどをしますよね。なりきることは得意なんです。

そこで、物語と同じような動きをしたり、セリフを言ったりしてみます。

例えば、

みんなは、手をつないで、まるい輪になると、
「天までとどけ、1、2、3。」
と、ジャンプしました。でも、とんだのは、やっと30センチぐらいです。

この場面をみんなでやってみます。

実際に手をつないで、丸くなって、声を合わせてやってみたけど、飛べない…。

これを実際にみんなでやってみると、その時の子どもたちは物語の主人公に近づき、なりきり、さまざまな動きやセリフを表出してくれるはずです。

ポイント2 つぶやき、話したことを大切にする

ポイントの2つ目は、つぶやき、話したことを大切にすることです。

くじらぐもの中に入り込んで、主人公たちになりきっている子どもたちは、その場面を豊かに想像しています。

その場面に入りきっている子どもたちは、その時に様々なことをつぶやくはずです。

その時につぶやいた言葉こそが具体的に想像して出てきた言葉です。

これを後から書かせよう、話させようとしても覚えていないことが多いです。

なりきっている時につぶやいていた言葉を大切に扱っていくことで、子どもたちの想像したことが生かされるのです。

私だったら、録画するか、ひたすら黒板に記録します。

とにかく記録しておくことで、後で扱うことができるようになります。

それらの言葉を使って、どんな想像ができたのかであったり、1人1人の想像を結び付けて世界を広げることができますよね。

でりぐ

つぶやきを残しておくことで、言葉を追加したり、まとめたりすることができますよね。

ポイント3 拙い語彙は教え、補う

ポイントの3つ目は、拙い語彙は教え、補うことです。

1年生は持っている語彙が少なく、せまいです。

ですから、想像したこと(見えているもの・聞こえているもの・感じていること)を適切な言葉で表現することが難しいです。

言葉で表現することが難しいので、有り合わせの言葉や身体表現で表そうとしたりします。

その時に適切な言葉を教えてあげたり、使えそうな言葉を準備しておいて選ばせたりします。

適切な場面でぴったりな言葉に出会うことで、言葉への理解が深まったり、定着しやすくなったりすると思います。

言葉は、待っていても子どもから思いつくものではありません。

どんどん言葉を教え、出会わせ、触れさせましょう。

子どもたちのつぶやきの具体例

それでは、想定される子どもたちのつぶやきを見てみましょう。

「みんなで手をつないで、輪になろう」
「一緒に声を合わせていくんだよ」
「せーの、天まで とどけ、1、2、3」
「全然とべないね」
「まだまだ30センチくらいしか飛べてないよ」
「声の大きさが足りないかもよ」
「もっと、もっと大きな声でやろうよ」
「くじらぐもも応援してくれているよ」
「あきらめないで、みんなで、もう一度、とんでみよう」

これは理想的なやり取りですが、イメージとしてはこんな感じですね。

教師もこの会話の中に入って、なりきった中で問いかけたり、投げかけたりしながら一緒につぶやきを引き出そうとすることも大切だと思います。

まとめ

今回は、「くじらぐも」のおすすめ言語活動として紹介したのは、

動きやセリフを想像しよう

です。

そのためのポイントを3つ。

ポイント1 追体験をしてなりきらせる
ポイント2 つぶやき、話したことを大切にする
ポイント3 拙い語彙は教え、補う

でりぐ

1年生ならではの「なりきる才能」を生かして、楽しい読解の授業にしていきましょう。

言語活動をうまく進めるためには、教材分析をしておくことは欠かせません。

以下の記事では、「教材分析はなぜ必要なのか?」について解説しています。

他にもおすすめの言語活動を紹介しています。そちらもぜひあわせて読んでみてください。

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