「みきのたからものの不思議な世界を楽しんでほしい!」
不思議なファンタジーの世界のお話、「みきのたからもの」(はちかい みみ 作 光村図書出版『こくご二年下』)にぴったりな言語活動の紹介です。
今回、おすすめしたい言語活動が、
なぞときブックをつくる
という言語活動です。
お話の謎を解く名探偵になってみましょう。
この単元で身に付けたい力は、
人物の様子を思いうかべる
ことです。
詳しくお話すると、ねらいとしては、
「人物の行動を具体的に想像すること」になります。
この「具体的に想像する」ことが、
「お話の謎を解く」ということにつながってきます。
この言語活動を進めていくポイントは3つです。
ポイント1 作品に対して自分で「問い」をもたせること
ポイント2 書かれていることを手がかりにすること
ポイント3 書かれていないことを想像させること
でりぐ低学年の子どもたちは想像することが得意!その特長を活かしていきましょう。
言語活動「なぞときブックをつくろう」
「謎解き」と聞くと、ミステリーのお話など、
作品の中に現れる謎を解いていくイメージがあるかもしれません。
でも、ここでいう謎解きは少し違います。
一番大きく違うのは、
「自分で謎を見つける」というところです。
ポイントごとに詳しくお話していきましょう。


ポイント1 作品に対して自分で「問い」をもたせる
この言語活動のポイント1つ目は、自分で「問い」をもたせることです。
「問い」をもたせることについては、別のページで説明しています。


ここでの「問い」をもたせるとは、
「自ら作品に対して疑問をもつ」ことです。
子どもたちは、作品を読んで何かしら感想をもつと思います。
もし何も感じなかった、ということであれば、その耕しからですね。
そこで、「ふしぎなお話だった」という感想をもっていれば、
なぜ不思議だと思ったのか。どこが不思議だったのか。
どうして不思議なお話なのか。
といったように問いに導いていきます。
特に、この単元でねらっているのは、
人物の行動に着目することなので、人物の行動に対して、
なぜこのような行動をしたのか。それはどんな様子だったのだろう。
どんな表情で、どんな言い方だったのだろう。
というような問いをたくさん出せるようにしていきます。
「問い」をうまくもてるようにするコツは、また別のページで詳しく話しますね。
ポイント2 書かれていることを手がかりにする
ポイントの2つ目は、書かれていることを手がかりにすることです。
「問い」をもったら、次はそれを解決していくことになります。
「謎解き」ですので、なぞを解いていかなくてはなりません。
そのときに、作品の中に書かれていることを手がかりにするようにします。
学習的に言えば、「叙述を根拠にする」ということになります。
この書かれていることを手がかりにしなければ、
ただの「妄想」になってしまいます。
私は、「妄想」とは根拠のない自由なイメージ、
「想像」とは、自分なりに根拠を基にしたイメージ、
というように、使い分けています。
国語科の学習、しかも「読むこと」の学習ですので、
文章に書かれていることを「読む」ことが大切です。
ですので、問いを解決しようとするときに、
「書かれていることのどこが手がかりになるかな?」
「この解決には書かれていることのどこを手がかりにしたのかな?」
という思考を促していかなくことが必要です。
さらに、手がかりを2つ、3つと見つけて、
それらを結びつけたり、組み合わせたりしていくと、
より正確で根拠のある具体的に想像する力が
身に付いていくと思います。


ポイント3 書かれていないことを想像させる
ポイントの3つ目は、「書かれていないことを想像させる」ことです。
え?さっきは書かれていることを手がかりに、って言ったじゃん!
矛盾してないか!?
と思われるかもしれませんが、両立する考え方です。
つまり、書かれていることを手がかりに、書かれていないことを想像するからです。
この単元のねらいは具体的に想像できることですので、
想像することは描かれていないこと、書かれていないことを想像するわけです。
人物の言動は書かれていても、その理由は書かれていません。
人物が言った内容は書かれていても、その言い方は書かれていません。
それら、描かれていないことを想像しなくては、
この単元のねらいには迫れないわけです。
謎解きをしていこうとするとき、書かれていることだけで
終始してしまう子どももいます。
例えば、
これでは、書かれていることを抜き出しているだけですし、
解決の答えとしても十分とは言えませんね。
これだと「見たことのない」「不思議な」という部分が、
書かれていない部分、想像した部分になりますね。
この視点を持って指導していくと、この言語活動が
ねらいとする力に迫っていくものになりますね。
問いを持たせて、それを書かれていることを手がかりに、
解決していく。
その問いと解決したことをページに、
一冊の本としてまとめていくと、出来上がりがいいですよね。
まとめ
今回「みきのたからもの」のおすすめ言語活動として紹介したのは、
なぞときブックをつくる
です。
そのためのポイントを3つ。
ポイント1 作品に対して自分で「問い」をもたせること
ポイント2 書かれていることを手がかりにすること
ポイント3 書かれていないことを想像させること
問いをもつことは、この学習だけではなく、
これから主体的な学びをする上で、とても重要なものになります。
問いをもつことから思考をスタートできる子どもを育てたいですね。
低学年でも問いをもつことはできます。問いをもつことについて学べるようにしていきましょう。
言語活動をうまく進めるためには、教材分析をしておくことは欠かせません。
以下の記事では、「教材分析はなぜ必要なのか?」について解説しています。
もちろん「みきのたからもの」の教材分析もありますよ。




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