チョークで文字を書くのが苦手…
チョークで書くとなんかうまく書けない…
教室ではまだまだ黒板に文字を書くことが多いですよね。
黒板に文字や図を板書することは、小学校の先生にとって毎日の大切な仕事のひとつです。
授業をしていくうえで、見やすく、読みやすく、丁寧な板書は欠かせません。
板書ができることは教師としての必須スキルと言えるでしょう。
実は、美しく板書するためには「チョークの持ち方」を正しく意識することがとても重要です。
今日は、「チョークの持ち方」についてお話していきますね。

正しい持ち方を意識するだけで黒板に書きやすくなりますよ!
チョークの持ち方で意識したいこと4選
ここでは、私がが板書の際に意識すべき、チョークの持ち方の4つのポイントを具体的に紹介したいと思います。
ズバリ、この4つです。
ポイント1 人差し指をチョークに沿わせるように持つ
ポイント2 チョークは寝かせて使う
ポイント3 少し回しながら角を使っていく
ポイント4 けっこう強めの筆圧で書く
それぞれ具体的に説明していきますね。


ポイント1 人差し指をチョークに沿わせるように持つ
はじめのポイントは、「人差し指をチョークに沿わせるように持つ」ことです。
チョークの持ち方はえんぴつの持ち方とは違います。まずはここを意識しましょう。
まず最も基本となるのが、「人差し指をチョークに沿わせるように持つ」ことです。
これは、チョークの動きを安定させるための大切な持ち方です。
ボールペンのようにチョークを持つと、手首の動きで文字を書こうとしてしまい、大きな文字や直線的な図を書くのが難しくなります。
チョークを持つときは、グーの形から人差し指を伸ばし、人差し指をチョークの上にまっすぐ添えるようにします。
人差し指を沿わせて力を入れやすくし、親指と中指で根本を安定させます。
この持ち方をすることで、指先に力が伝わりやすくなり、チョークの先端がぐらつかず、しっかりとした文字が書けるようになります。
特に、黒板に大きく文字を書く場合、人差し指をしっかり添えることで、文字の形を整える微調整がしやすくなります。
最初は少し慣れが必要ですが、この持ち方を意識して書くことで、字の形が安定し、子どもたちにも読みやすい板書ができるようになりますよ。


ポイント2 チョークは寝かせて使う
次に意識したいのが、「チョークを寝かせて使う」ことです。
チョークを立てて使ってしまうと文字が細く、かすれやすくなる原因となります。
キーッという耳に響く音が鳴ってしまうこともあり、個人的にも避けたいですね。
チョークを黒板に対して斜め、つまり手前に「寝かせる」ように持つことで、チョークの当たる面積が広くなり、太くてはっきりした線が引けるようになります。
太くて見やすい文字を書くためには、チョークの寝かせ方が重要です。
寝かせ方は人によって、違います。ですので、寝かせ方(角度)は調整して、自分が一番書きやすい寝かせ方を探してみてください。
ポイント3 少し回しながら角を使う
チョークは使っていくうちに先が丸くなっていきます。
そこで、「少し回しながら角を使う」工夫が必要です。
チョークの角を使うことで、線がシャープになり、細かい部分もはっきりと書けるようになります。
たとえば、漢字の「はね」や「はらい」などを正確に表現するには、角をうまく使うことが大切です。
板書をしながら、チョークを少しずつ回して使うことで、
次々に新たな角を使うことができ、角を保ちながら書くことができるようになります。
慣れてくると、自然にチョークを回しながら文字の太さを調節したり、
細かい部分に角を使ったりできるようになります。
この技術を身につけると、より見やすく、美しい板書が可能になります。


ポイント4 筆圧を強めにする
最後に大切なのが、「筆圧を強めにする」ことです。
チョークは筆圧が弱いと、うすく、細くなります。
そういった文字は個性でもありますが、決定的な弱点もあります。
それは、遠くから見えにくいことです。
教室のような場所では、「見やすさ」「読みやすさ」というのは、板書において、最も重要です。
筆圧を強くすることで、線がしっかりと黒板に乗り、どの角度から見てもくっきりと見えます。
一旦黒板に書いてみて、教室の後ろの方から見てみるといいですよ。
太く、濃い文字の方が圧倒的に見やすく、読みやすくなっていると思いますよ。
ただし、力を入れすぎてチョークが折れてしまうこともあるので、
強く書くけれども「コントロールされた力加減」がポイントです。
一定の強さで書けるようになると、線の濃さも均一になり、よりプロらしい板書になりますよ。
まとめ
チョークの持ち方は、あまり意識されていないかもしれませんが、
板書の質を大きく左右する重要なポイントです。
今回、紹介したチョークの持ち方のポイントは次の4つです。
ポイント1 人差し指をチョークに沿わせるように持つ
ポイント2 チョークは寝かせて使う
ポイント3 少し回しながら角を使っていく
ポイント4 けっこう強めの筆圧で書く
この4つのポイントを意識して板書をすることで、
子どもたちにとって見やすく、読みやすい板書を行うことができますよ。
板書は、教師の「伝えたい」という思いを形にする手段のひとつです。
チョークの持ち方を少し工夫するだけで、その思いはよりしっかりと子どもたちに届くようになります。
毎日の板書に、ぜひこの4つのポイントを取り入れてみてください。



板書は毎日、行うもの。少し意識して続けるだけで、見やすく、読みやすい板書になっていきますよ。
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