小学2年生「みきのたからもの」初心者向け教材分析

「みきのたからものは教材としてどこに特徴があるのだろう?」

作品の特徴を授業に生かすことで、魅力的で充実した授業になりますよ。

今回は、「みきのたからもの」(はちかい みみ 作 光村図書出版『国語二年下』)の教材分析です。

この「みきのたからもの」の教材の特徴はズバリ、この3つだと思います。

特徴1 不思議なファンタジー作品
特徴2 身近なものとの絶妙なバランス
特徴3 存在しない対人物の存在

でりぐ

この特徴を押さえて言語活動を設定していくと、授業がつくりやすくなりますよ。

目次

「みきのたからもの」の単元のねらい

教科書の中で、「みきのたからもの」を扱う単元のねらいは、

人物の様子を思いうかべる

ことです。

年間指導計画にも、読むことの(エ)が中心指導事項に設定されています。

読むことの(エ)は、

「読むこと」において、場面の様子に着目して、登場人物の行動を具体的に想像している、です。

つまり、ここでは「人物の行動を具体的に想像できること」がねらいとなります。

人物のしたこと、言ったことの理由や言い方、様子をくわしく、具体的に想像していく力を育んでいくわけです。

「想像する」ことは物語に書かれている叙述を基にしながらイメージを詳細にしていくことです。

叙述を全く考慮せずに自由に「妄想する」こととは異なることを先生は頭にいれておかなければなりませんね。

特徴1 不思議なファンタジー作品

1つ目の特徴は、「不思議なファンタジー作品である」ということです。

「そんなの当たり前じゃない?」と思われるかもしれませんね。

でも、このことがとても重要なんです。

公園で宇宙船と宇宙人と会って会話する。

そんなことはほぼありませんね。

誰もが見たことも聞いたこともありません。

だからこそ、想像する余地が多く、想像しやすい作品なのです。

宇宙人に会った時、どんな様子だったのだろう。

宇宙人はどんな言い方だったのだろう。

宇宙人とはどんな別れ方をしたのだろう。

不思議で非日常な出来事だからこそ、想像をふくらませやすいですね。

特徴2 身近なものとの絶妙なバランス

特徴の2つ目は、「身近なものとのバランスが絶妙だ」ということです。

この作品はファンタジー作品ですが、子どもたちが身近に感じられる工夫がたくさんあります。

同い年ぐらいの主人公、どこにでもある公園の入り口、誰もが持っているようなリボン、きれいな小さな石。

ファンタジー作品にも関わらず、身近なものがたくさん出てきます。

このように不思議な世界と日常がつながっているようにすることで、

子どもたちは不思議な世界が本当にあるかのように感じることができます。

ありそうだけど、なさそう。でも、ありそう。

そんな絶妙なバランスでお話を楽しめるようになっています。

全く自分とは遠い、関係ない、見たことも聞いたこともない世界であれば、

「こんなこと、ありそう」とはならないですよね。

この絶妙なバランスによってお話を楽しみながら、豊かに想像することができます。

自分たちの世界とのつながりを感じやすい部分から想像を広げていくと学習が進めやすいかもしれませんね。

特徴3 存在しない対人物

特徴の3つ目は、「存在しない対人物の存在」です。

この作品の主な登場人物は、主人公であるみきと、宇宙人ナニヌネノンです。

この2人しか出てきません。

特に対人物であるナニヌネノンは、ほぼ情報がありません。

挿絵にも全く描かれていません。

ほとんど情報がないんです。

姿、形すらも分からない。では、どうするか。

分かる部分から、書かれている部分から、想像するしかないですね。

これほど情報がない、ということは思いっきり想像を広げていくことができます。

想像できる部分とはっきり分かる部分。

この違いを叙述を基にはっきりさせながら、

具体的に想像していくということを学ばせていきたいですね。

まとめ

今回は、「みきのたからもの」の教材分析についてお話をしてきました。

「みきのたからもの」の作品の特徴としては、次の3つが挙げられます。

特徴1 不思議なファンタジー作品
特徴2 身近なものとの絶妙なバランス
特徴3 存在しない対人物の存在

教科書の中で、この「みきのたからもの」を扱う単元のねらいは、

人物の様子を思いうかべる

ことです。

この3つの特徴を活用して授業を組み立てていくと、作品の特徴を捉えた単元になっていきますよ。

ぜひ活かしていってくださいね。

でりぐ

ねらいとする力を獲得しやすい作品の特徴となっていることが分かりますね!

小学校国語で扱う他の作品の教材分析を行っています。

教材分析を進めて授業をもっと魅力的にしていきましょう。

おすすめの言語活動も紹介しています。

そちらもぜひご覧ください。

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