単元で考えるのは、なぜか?

こんにちは。でりぐです。

今、45分の授業を最小単位として考えるのではなく、単元を中心単位で考えるということが主流となってきています。つまり、45分をどう構成するか、ということではなく、1つの単元をどう構成するか、ということを中心に考えていくということです。

では、その考え方はどのような考えなのか、その理由はなんなのか、ということについて書いていきたいと思います。

この単元を単位として考えることは今後の主流となってきます。この考え方を知っていると、これから求められる単元づくり、授業づくりに役立つこと間違いなしですよ!

でりぐ

単元を1つのまとまりとして授業をつくっていく考え方を理解しましょう!

目次

単元を1つのまとまりとして考える

単元を1つのまとまりとして構成していく考え方は今後の主流となってきます。

その根拠は平成29年度版の小学校学習指導要領に次のように書かれているからです。

単元や題材など内容や時間のまとまりを見通しながら、児童の主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を行うこと。

平成29年版小学校学習指導要領 総則

このように書かれています。

では、単元のまとまりを学習の中心とする考え方の詳細について解説していきたいと思います。

単元を中心単位とする考え方の具体

単元を中心単位とする考え方は具体的には次の3つだと述べられています。

・主体的に学習に取り組めるよう学習の見通しを立てたり学習したことを振り返ったりして自身の学びや変更を自覚できる場面をどこに設定するか。
・対話によって自分の考えなどを広げたり深めたりする場面をどこに設定するか。
・学びの深まりをつくりだすために、児童が考える場面と教師が教える場面をどのように組み立てるか。

この3つはいずれも平成29年版小学校学習指導要領総則編の解説に書かれていることです。少し難しい内容ですね。

1つずつ解説していきますね。

見通しを立てたり、振り返ったりする場面で主体的な学習にする

「主体的・対話的で深い学び」このための授業改善が求められていることはご存知のところかと思います。

その中で「主体的な学び」のためには、自身の学習への「見通し」と「振り返り」が必要です。しかし、これを45分の中に入れ込むと、それぞれの時間も十分に取れない上に、見通しと振り返りに時間を取られ、活動の時間も減ってしまい、どちらも中途半端になってしまいます。

そこで、単元の中で「十分に見通しを持てる時間」、「十分に振り返りができる時間」を設定し、主体的な学習を保証するわけです。

私の場合は、単元のはじめの1時間は「見通しの時間」、まとめの1時間は「振り返りの時間」に確保しています。そうすることで充実した見通しと振り返りができると思っています。

考えを広げたり、深めたりする効果的な対話を位置付ける

対話的な学びも重要な学び方として位置付けられていますね。この対話的な学びも形だけのものにならないことが大切です。45分の中で、十分な対話ができないまま「時間の関係で、ここまで」という場面も多く見られます。これでは、充実した対話ができているとは言えませんし、考えを広げたり、深めたりすることは難しいですよね。

そこで、考えを広げたり、深めたりするような充実した対話ができるように、単元の中で十分な時間を確保するわけです。十分な時間を確保することで、画一的に対話のタイミングをとるだけではなく、それぞれの子どもにとってぴったりなタイミングで対話ができるようにすることもできます。

私の場合は、子供の実態にもよりますが、基本的には子どもに対話のタイミングを任せていましたね。意図的に全体で対話のタイミングを取ることもありましたが、子どもが対話が必要だと思ったタイミングで対話していいとしていました。

そのような授業ができるのも、単元を1まとまりと考えて時間を構成しているからこそだと思います。

子どもが考える場面と教師が教える場面をバランスよく位置付ける

主体的な学習を意識しすぎて、子どもに任せるばかりで、教師が必要なことを教えなければ、学習として十分に成立しているとは言えないと思います。かといって、教師が教えるばかりであれば子どもの考える場面がなくなってしまいます。教える場面と考えさせる場面の両方のバランスが大切なのです。

では、このバランスはどのようなバランスがいいのか。

これは、子どもの実態や単元によります。一概に言えないところがもどかしいところですが、そうとした言えません。

ただ、1つの指標としてでりぐとしての具体を紹介したいと思います。私としては、学年のはじめや単元のはじめの方は教師の教える場面・時間を多く取り、学年の終末や単元のまとめの方は子どもの考える時間が多くしています。

学年や単元の習熟度が高まっていくほど、子どもに委ねる場面や時間が多くなっていくイメージですね。

まとめ

これからの主流としては、単元を1まとまりとして考えていくことになります。その考え方の具体としては次の3つです。

・見通しを立てたり、振り返ったりする場面で主体的な学習にする。
・考えを広げたり、深めたりする効果的な対話を位置付ける。
・子どもが考える場面と教師が教える場面をバランスよく位置付ける。

これから求められる資質・能力、そして学び方を考えた時に単元を1まとまりとして考えた方が実現しやすくなります。ぜひこの考え方を取り入れた単元をつくっていってくださいね。

でりぐ

単元を1まとまりとして考え、授業を充実させていきましょう!

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