「低学年の物語なんて教材分析しなくてもいいのでは?」
確かに低学年の作品なので、文章量も少なく、分かりやすいですね。
しかし、低学年の子どもたちに授業するには、やはりしっかりとした教材分析をして単元をつくりたいものです。
今回は、「スイミー」(レオ=レオニ 文 光村図書出版『国語二年上』)の教材分析です。
この「スイミー」の教材としての特徴はズバリ、コレです。
・中心となる分かりやすい主人公がいる
・出来事の順序が分かりやすい
低学年の作品の特徴とも言えますね。
この「スイミー」の学習のねらいは、
あらすじをまとめること
人物がしたことや出来事を短い言葉で書きながら、書いたものをお話のじゅんにつなげていくことであらすじとしてまとめる力を身に付けます。
ここであらすじのまとめ方をしっかりと身に付けておくと、今後、中学年・高学年に上がったとしても、的確にお話の流れをつかんだり、お話のあらすじをまとめることができるようになります。
それでは、「スイミー」の教材分析をしていきましょう。
中心となる分かりやすい主人公
「スイミー」というお話の特徴として「中心となる分かりやすい主人公がいる」ことが挙げられます。
題名の通り、このお話は「スイミー」という中心人物がいて、そのスイミーを視点にお話が展開していきます。
ですので、スイミーの言動を追っていくと、それがそのまま内容になっていきます。
この構造は低学年の子どもにとって非常に分かりやすく、感情移入しやすくなりますね。
ですので、スイミーが何を言ったのか、何をしたのか、ということを追っていかせるとお話の展開をつかませやすいことになります。
出来事の順序が分かりやすい
2つ目の特徴としては、「出来事の順序が分かりやすい」ということです。
「スイミー」というお話の展開は、まさに物語の王道とも言えると思います。
よくある映画の展開も大まかに言えば、「スイミー」の展開です。
主人公の特徴があり、挫折があり、復活があり、克服する。
この王道パターンを短い文、分かりやすい言葉で表現されています。
まとめてみると次のような展開になっています。
こんなに分かりやすく出来事が並んでおり、しかも低学年の子どもたちはスイミーに感情移入しながら、がんばるスイミーを応援するでしょう。
だからこそお話の内容もすぐに覚えます。
まとめ
今回は、「スイミー」の教材分析についてお話してきました。
「スイミー」の教材としての特徴はズバリ、コレです。
・中心となる分かりやすい主人公がいる
・出来事の順序が分かりやすい
「スイミー」を扱った学習のねらいは、
あらすじをまとめること
主人公が何を言ったのか、何をしたのかということを分かりやすい順序で書かれているので、あらすじをまとめるにはぴったりの教材になりますね。
子どもたちも大好きなお話なので、すぐに覚えて語ってくれます。
その中であらすじのつかみ方を自覚的に学ばせていければいいですね。
この特徴を生かした言語活動にしていくことが充実した単元にすることにつながりますよ。
この教材の特徴を生かした言語活動も紹介しています。
小学校国語で扱う他の作品の教材分析も行っています。教材分析を進めて授業をもっと魅力的にしていきましょう。
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