言語活動を中心とする。
この考え方を知っている先生方は多いのではないでしょうか。
しかし、その理由をはっきりと理解している方はあまり多くありません。
そこで、今回は「なぜ言語活動を中心とするのか」についてまとめていきます。
言語活動を中心とした授業をおすすめする理由は次の3つです。
理由1 学習指導要領の考え方に合っているから
理由2 子どものやる気を引き出せるから
理由3 子どもの主体性を伸ばせるから
このブログでは、言語活動を中心とした国語科の授業を提案しています。
私自身、小学校の教員を10年以上つとめてきました。
その中で「おもしろい授業がしたい」「子どもに力が身に付く授業がしたい」と願ってきました。
その中でたどり着いた国語科の授業スタイルが「言語活動を中心とした授業」だったのです。
学習指導要領の考え方に合っている
小学校国語科の目標は次のように書かれています。
言葉による見方・考え方を働かせ、言語活動を通して、国語で正確に理解し適切に表現する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
平成29年版小学校学習指導要領国語科 国語科の目標
しっかりと「言語活動を通して」と明記されていますね。
この「言語活動を通して」という部分は学習指導要領解説には、次のように書かれています。
言語能力を育成する中心的な役割を担う国語科においては、言語活動を通して資質・能力を育成する。
小学校学習指導要領解説 国語編
このように学習指導要領にも「言語活動を通して」という言葉が多く使われています。
それぞれの学年の学習目標にも「言語活動例」が示されています。
言語活動中心に授業を行うことは、今の学習指導要領に基づいているやり方と言えます。
子どものやる気を引き出せる
私が言語活動を中心にした授業の最大の良さだと思うのは、「子どものやる気を引き出せること」です。
学習に対して子どもの学習意欲は最も重要な要素ではないでしょうか。
学習意欲が高ければ、子どもは自ら学習に進んで取り組みます。
逆に、学習意欲が低ければ学習に向かわせることは困難になるでしょう。
学習意欲にも、もちろん個人差がありますし、「考えること」をたのしめる子どももいれば、たのしめない子どももいます。
言語活動は問答形式の学習ではなく、活動型の学習です。
どちらかといえば、イメージとしては図工や特別活動、総合的な学習の時間に近い感覚ですね。
私はその子どもにとって魅力的な言語活動を設定することができれば、すべての子どもの学習意欲は高まり、進んで学習に取り組めるようになると思っています。
子どもの主体性を伸ばせる
「子どもたちの主体性がなくて困っています…」
このような声をよく聞きます。
学習指導要領の3つの柱の1つに「主体的に学習に取り組む態度」が位置付けられているように、「主体的な態度」は育むべき資質・能力であり、学習によって伸ばせる資質・能力なのです。
当たり前のように思われるかもしれませんが、主体性を育むためには「主体的になれる学習の場が必要」ですよね。
この主体的になれる学習の場こそ「言語活動を中心とした授業」なのです。
「言語活動を中心とした学習で本当に主体性を伸ばせるのですか?」
このような声も聞こえてきそうですが、伸ばせます。
これは断言します。
私が積み重ねてきた授業の中で実感してきたことです。
「そうは言っても、じゃあ、具体的にどんな授業をすればいいの?」
具体的な方法については、このブログでたくさん紹介していきますね!
みなさんに参考にしてもらえるよう、できるだけたくさんの言語活動を中心とした授業を提案していきます!
まとめ
ここまで「なぜ言語活動を中心とするのか」、その理由は次の3つです。
理由1 学習指導要領の考え方に合っているから
理由2 子どものやる気を引き出せるから
理由3 子どもの主体性を伸ばせるから
「理由は分かったから、その具体を知りたいんだよ。」
もちろんそのような声があると思います。
このブログで多くの事例を紹介しています。リクエストの方もお待ちしております。
この単元、この教材の具体例を知りたい!という声もぜひ聞かせてくださいね!
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