楽しい!小学2年生「スイミー」おすすめ言語活動

「スイミーはどんな言語活動をすればいいの?」

おまかせください。

「スイミー」(レオ=レオニ 作 光村図書出版『国語二年上』)の学習にぴったりの言語活動があります。

今回、おすすめする言語活動は、

お話紹介をする

自分が読んだお話のあらすじを紹介するという言語活動にするのです。

もちろん「スイミー」のあらすじも紹介します。

あらすじの紹介のやり方を展開が分かりやすいスイミーを中心にしてみんなで学習し、

さらにその力を伸ばす、使える力にするために他のお話のあらすじでも紹介できるようにするという単元になるかと思います。

低学年の子どもに「このお話ってどんなお話?」と聞くと、

大事なところを飛ばしたり、全てを話そうとものすごく長くなったり、順番がめちゃくちゃだったりします。

その状態からきちんと要点を押さえた、順序よくお話を紹介できるようになるということは、あらすじをまとめることができているということになります。

この言語活動で押さえておきたいポイントは3つです。

ポイント1 書くのではなく「話す」
ポイント2 自分の話を聞かせる
ポイント3 たくさん取り組ませる

でりぐ

スイミーのお話も好きだけど、言語活動もおもしろい!と思える授業にしたいですね。

目次

言語活動「お話ショー会をひらこう」

ポイント1 書くのではなく、「話す」

この単元のポイント1つ目は、書かせるのではなく話させるところです。

この単元で身に付けてほしい力は、

あらすじをまとめる力

大事ですよ。「あらすじをまとめる力」

お話の内容を大きなまとまりごとにとらえて、大事な内容を落とさずに、短くまとめる。

あらすじをまとめる力があれば、長いお話でも要点を簡単につかむことができるようになるでしょう。

今後、要約したり、作文を書いたり、スピーチをしたりする時にも役に立つ重要な力となります。

よくあらすじをノートに書かせるといった言語活動もありますが、それはそれで文章にきちんとまとめる力が付きますので、よいかと思います。

ただ、低学年は長く文章を書くのに時間がかかりますし、がんばって書いたけれどもうまく書けていないということも多々あります。

さらに「うまく書けていないから書き直そう」と伝えても、また同じように長い文章を書くとなるとなかなかやる気にはなれないでしょう。

その点、「どんなお話か話してみて」というとあまり時間はかかりませんし、書くよりも労力は少なくて済むので繰り返し何度も練習できます。

繰り返し取り組むことで、格段に上手になります。やはりある程度の練習は必要となりますからね。

でりぐ

作品をお話して紹介させることで何度も取り組ませることができますよ。

ポイント2 自分の話を聞かせる

ポイントの2つ目は、自分の話を聞かせることです。

音声による言語活動の弱点の1つとして、記録として残しにくいということがあります。

音声ですからそのままでは消えてしまいます。

手軽なのですが、記録には残しにくいのです。

記録がないので把握、評価しにくい、適切な指導につながりにくいということもあるかもしれません。

そこで、レコーダーを使って記録しておくことをおすすめします。

少し前までは、クラスに10台以上のICレコーダーを準備して記録させていました。

しかし、今は、子どもが1台ずつ持っている端末にレコーダーのアプリが内蔵されていることが多いです。

なんと1人1台、ICレコーダーがあるのと同じです。便利な時代になりましたね。

この1人1台のレコーダーを使って、お話の紹介を録音させます。そうすれば、私たちも子どもの学習を把握し、評価し、指導につなげやすくなります。

さらに最も効果的だと思うのは、子ども自身に自分の話を聞かせることです。

子どもは話している時に自分の話がどうなっているかなんて分かりません。

大人でも難しいのですから。話すときは話すことに集中するのが当然です。

録音したものを後で聞くことで自分の話はどうなのか、という自己評価をさせ、自分なりに課題を見つけて改善させていく。

まさに主体的な学習となりますね。

でりぐ

子どもたちは実際に自分の話を聞くことでいろいろな気づきをしてくれますよ。

ポイント3 たくさん取り組ませる

3つ目のポイントは、たくさん取り組ませるということです。

もっと言うと、楽しませながらたくさん取り組めるようにするということです。

1つのお話を1回だけあらすじをまとめるだけでは、いつでも、どんなお話でも使える力にすることは難しいでしょう。

算数と同じように、何度も解決方法を使う練習が必要になります。

様々なお話のあらすじを複数回、紹介することでいつでも、どんなお話でも使える確かな力になっていきます。

そこで、私であれば、子どもに図書室に行って絵本を選ばせ(自分で選書して教室に持ち込むのも可)、読ませた後に、そのあらすじを友達に紹介し合うという活動をさせます。

絵本は変えてもいいですし、変えなくてもいいです。

同じ絵本で異なるグループにすれば、同じ内容のあらすじ紹介の改善につながりますね。

絵本を読む時間が授業時間に取りにくいのであれば、朝読書の時間などと連携させるのもいいかと思います。

でりぐ

いろんなお話を読んで紹介することを楽しませてあげましょう。

まとめ

それでは、今回のまとめです。

今回、スイミーのおすすめ言語活動として紹介したのは、

お話紹介をする(お話ショー会をひらく)

お話紹介をする会ということで「お話ショー会」としました。

ちょっとひねったネーミングで、反応してもらおうという魂胆です。

ちなみにあらすじ紹介を一つのshowにしてほしいという願いも込めてみました。

そのためのポイントを3つ。

ポイント1 書くのではなく「話す」
ポイント2 自分の話を聞かせる
ポイント3 たくさん取り組ませる

言語活動をうまく進めるためには、教材分析をしておくことは欠かせません。

以下の記事では、「教材分析はなぜ必要なのか?」について解説しています。

もちろんスイミーの教材分析もしています。

他にもおすすめの言語活動を紹介しています。そちらもぜひあわせて読んでみてください。

でりぐ

この単元や言語活動についての質問があれば、送ってくださいね。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (1件)

コメントする

目次